税金の計算をする場合に一番分かりにくい言葉に減価償却と言う用語があります。
償却とは償い返すことですので減価分を何かすることなのでしょうが、
とても分かりにくい用語です。
言葉があまりにも乖離しておりこの言葉の漢字の意味に執着しますとますます底におちます。
減価償却とは次の順番でかんがえて行きますと理解できます。
もし農家の人からりんごを1000円で分けてもらったときに、他人に2000円で売ったとします。いくら利益を得たのでしょうか。
誰も売った金額2000円とは思わないと思います。
2000円で売りましたが、そのりんごを買うために1000円使っているのですから、
利益は売上2000円から仕入1000円を引いた1000円です。
ここまでは誰でも分かります。
以上のことは一度の行為で終了するものですので以上の計算方式になります。
社会においては同じ行為を繰り返して長期にわたって売上を得る行為があります。
たとえばアパートを建てて人に貸す場合です。
建物は壊れるまで毎年家賃収入があります。
その建物が10年賃貸できた場合で年間収入が100万円の場合、
建物の生涯獲得家賃は1000万円です。
建物の取得価格が400万の場合は10年間の利益は、
売上1000万円から建築費の400万円を引いた600万円が利益になります。
利益計算は一年間ごとにしなければなりませんので、
年間の利益計算は次の計算式によります。
売上100万円から建築費400万円/10年=40万円を引いた60万円になります。
この建築費を10年間に配分する考えかたを具他的に実行したことを減価償却といいます。
つまり正確な利益計算をする手続きが減価償却とよばれるものです。